このムオニオナルスタ(Muonionalusta)隕石は、最初に1906年にスウェーデンにて発見され、その後、1946年に15kg、1963年に6.2kgの塊が発見され、公式には総計で230kgが発見されていますが、実際には3トン余りの塊をはじめとして5トン以上の隕石が発見されています。
分類上は、鉄隕石、IVAとなり、87種類の一つとなります。
このムオニオナルスタ隕石は、綺麗な幾何学模様がある隕石として知られるギベオン隕石とほぼ同じパターン（ウィドマンシュテッテン構造）を持ち、世界的有名な時計メーカーも文字盤に採用するようになってきており、徐々にムオニオナルスタ隕石が枯渇してきています。

ここにご紹介しますムオニオナルスタ隕石は、小さい片ながらも幾何学模様でありますウィドマンシュテッテン構造がきれいに出ており、しかも2つと同じ模様がありません。
このウィドマンシュテッテン模様が生成されるには、オクタへドライト型隕鉄が、数万年に
1℃という極めてゆっくりとした速さで冷却されることが必要とされており、宇宙空間ならではの気が遠くなるような時間が必要とされているのです。